毎年この季節になると服を作っている。大人の手作り服ってどうなの。たまにはそんなこと。

2019.07.12 Friday 13:38
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    今年もまた、服を作った。

    夏の服は簡単だし、布地もお安めだからなんだかムラムラと作りたくなるんだと思う。

     

    このブログはあまりこの手のこと書いたことなかったんだけど、せっかく作ったんだから写真撮ったので残しておこ、と思った。

     

    そんで、もう半世紀生きた大人の女の手作り服ってどうなんかなああ、ってなことについても考えたので終わりのほうでうだうだ書いてみようと思うー。

    とりあえず、ここ数日服を作っていた。

     

    なぜかというと、咳喘息みたいになっちゃって外出できなかったから。

    3週間前に粘土彫刻を作り出して、その過程でスタイロフォームの粉末やら、有機溶剤のスプレーなどを大量に吸い込んだのがアカンかったと思われる。

    肺やってるから、咳はアカン。もう彫刻はできないかもしれない。とほほ。

     

    ということで3週間とてもおとなしくしていました。

    つまり、暇なのねえ。

    で、買いだめていた布で。だだーっと作った。以下成果。

     

     

    とにかく明るい色の大柄プリントのワンピースが一枚欲しくて、ユザワヤでみつけたコットンで作ったノースリーブワンピ。

    共布のベルトも作った。型紙は図書館でみつけた大人のストンとしたワンピース、みたいな本から。

     

     

     

    日暮里の繊維街でみつけたなんかようわからんカバ(よく見たらサイだった、角がある)のプリント。1m200円じゃった。3m使ったから600円。

    1枚目のワンピより袖はフレンチスリーブで胸元はVカット。共布ベルトで隠れてるけど、前立に黒のグログランリボンを裾まで縫い込んでみた。ベルトがないとアッパッパーみたいに着られる。

     

     

     

    去年買ったワンピースで一番気に入っていたものでそのまま型紙を作ってクローンのようなものを作ってみた。

    元は薄いグレーのローン生地が2重になっているので、こちらは薄手のブロードをモスグリーンとグレーで重ねてみたんだけど、やっぱりローンのほうが軽くてよかったにゃ。

    でもこの生地は繊維街でm100円だった。それぞれに4mづつ必要なパターンなので、800円(も)かかった>笑

     

     

     

    おそらくもう25年ぐらい前に買ったまま、使いみちがなくて眠りに眠り続けていたリネンのレース生地をどうにかせにゃ、ということで、ただ首をくりぬいて、袖下を塗っただけというパネルワンピースみたいのを作った。

    それだけだとジュディオングみたい(古すぎる)なので、ハトメをあけてリボンを通してみたんだけど、これ着るんだろうか。

    うしろでリボンを結ぶを最初の写真のようになり、前で結ぶと隣の写真になる。

    生地はとってもよいものなんだけど、たぶん国分寺のバッタ屋で非常にお安く買い求めた記憶がある。

     

     

     

    ワンピースばかり作ってこのままではトップが足りない! と思ったんだけど、簡単にできる手作りブラウスはどれもおばさんっぽいかナチュラルまっしぐらっぽくなってしまうので、苦肉の策でTシャツをリメイクした。

    無印良品でセールで2枚1300円ぐらいで売ってたのを買ってきて、こちらはざっくりと背中を切り取って、2つ目のワンピースの余り布を縫い付けて、リボンでまとめてみた。

    リボンの縛り方を変えるとなんだかメゾンっぽい雰囲気になる(気がする)。

    アイデアとしてはよかったように思うけど、これは果たして半世紀おばんでも着れるんだろうか?

     

     

     

     

    もうひとつのTシャツは前をざっくり切って、着物の襦袢地のシルクを挟み込み、ループとボタンで止められるようにした。ボタン止めなくてもルーズな感じで行ける気がする。

    これはたぶん、着る。洗濯後の様子が未知。アイロンいるかしら?

     

     

     

    調子に乗ってノースリーブのワンピばかり作ってしまったので、一応上にはおるもんも作った。

    繊維街はすごい。1m100円で結構風合いのよいローン生地があったので、水通ししてシワシワにして作った。

    70cmでできた。家に眠っていた使いみちのないレース類をふんだんにくっつけてやったら、ちょっと乙女っぽくなってしまった。

     

     

    去年なんだか気に入って買ったプリント柄のローン生地が、測ってみたら1mしかなく、さんざん1mでできるブラウスや矧ぎ合わせを考えたんだけど、何もいいものが思い浮かばないので4隅を三つ折りに縫ってスカーフにしといた。

    布地と作るものの関係って、本当に難しいもんだと思う。

     

    ということで、以上が今年作ったもん。

    ほぼ1週間、なんだかずっと作っていた。あと3mローン生地が残ってるけど、これは来年に持ち越しかもしれない。

     

     

     

    それで思い出したんだけど、そういえば去年のちょうど今頃も服を作っていた。

    病気で退院してきて外出ができず、でも日常生活は遅れるようになって暇をモテあまして、この時は家に眠っていた布地を引っ張り出して作った。今思うと、去年はボトムスがほしかったんだと思う。

    去年ボトムスを作ったから今年はワンピースばかり作ったのか。脳みそは意外といろんなことを覚えているもんだ。

     

     

    去年のほうが写真のとり方に力が入っている気がする。本当に暇だったんだと思う。

    気に入って買ったプリントのローン生地で直線裁ちのワンピ。このワンピは去年も今年もとてもよく着た。

    じゃぶじゃぶ洗えて軽くて着やすいっていうのがよいのだと思う。

    今年作ったワンピはちょっと重くて気軽さに欠けるなーというのが反省点。

     

     

    数年前から愛用しているパターンのサルエルパンツ。ほどいた着物の生地で作った。シルク製。

    右は柄と色がすごく気に入って買ったままになっていた布地でラップスカート。
    止め方を悩んで、Dリングで革ベルトを締める形にしたんだけど、この革ベルトはもう10年以上前にばらした皮のジャケットの余り布。なんでもどこかで使えるもんじゃ。

     

     

     

    日本刺繍が入ってすごく素敵なんだけど劣化が激しかった羽織は、ほどいてバルーンスカートにした。

    裏地は羽織の虫食いなどで使えない部分を使ってる。とっても素敵に仕上がったけど、大げさすぎてほとんど履けない。

    着ると「手作り大好きおばさん」の権化みたいになって、なかなか難しい。

     

    右はいつ買ったのかも覚えていないパネル柄の布地でスカート。自分らしくないオーソドックスさ。

    でも軽くてシワにならないので、これは何度か着ている。「軽い」ということが自分的に一番大事な気がする

     

     

    チャリティで古きものを扱うイベントを毎年していたので、どうすんのこれ? といった着物生地が山積みなので、少しでも消化しようとフレアパンツにした。物としてはよいできになったけど、着るとやっぱりマダム感はんパない。一気に老ける。そして迫力が増す。

    着物地のリメイクはとってもとっても難しい。そう考えると、着物地というのは、着物のために作られたものだということがほんとによくわかる。着物好きな人が、できれば切り刻まずに着物として再生して欲しいと言うのがとってもよくわかる気がする。

     

    右は色落ちするものと一緒に洗ってしまって変なシミがついたTシャツを、息子が捨てるというのでもらって勝手に絵を書いた。

    おかんアート。

    「もったいない」を出発点にしたものは、どこか中途半端だ。

     

     

    などなど、去年も今年もほんとによくこの時期に服を作った。

    同じように体調を壊していたというのも大きいけど、服を作っている時間は、変な使命感に燃えていたりして、不思議な高揚感がある。

     

    これは「着るために作っている」というより、作ることに目的があって、無理やり用途を作り出しているという気もする。

     

     

     

    私の母の時代は、子供の服は母親が手作りするという風潮がまだあって、洋裁を生業にしていた母はとてもよく私の服を作った。

    私が中学生になって働きだしてからは、時間がなくてめっきり手作りすることも減り、その分潤沢になったお財布を抱えて自分の服も、私の服も、実によく買いに出かけた。

    手作りの服は節約にもなって素敵だけれど、時間がある人の特権なわけで、潤沢に服が流通してそれを買うお金があるのであれば、「着るため」の服は買うほうが逆にコスパがよいし、ストレスの発散にもなるし、作ったものより結局長く着ることになったりする。

     

    今年、ワンピースを作りたいと思ったのは

    欲しい色やプリント柄がどこを探してもなく、さらにあったとしても目が飛び出るほど高い、という理由によるものだったけれど

     

    作ってみて思ったのは、「作る」のはどちらかといえば、着るためよりも作る楽しみに埋没するためだったんだなーってこと。

     

     

    手作りの第一歩でもある布地探しに出かけて、それをほんとに痛感した。

    私みたいな稚拙な技術では、本当によい素材や高い布地は怖くて買えない。

    同時に、ファストファッション旺盛な今は、布地だけを買うほうが高くつくこともあって、4m必要なパターンに1万円以上払う勇気がないまま、中途半端な布地を買って帰ってくるということになった。

     

    そんな中で日暮里の繊維街に行けば、m100円の生地が林立しているわけで、その中で作れるものをなんか考えるという

     

    もうなんか、いったい何が作りたかったのかてんでわからん。。。。。という結果になった。

    去年の「家に眠ってる布をなんとかせにゃ」というのもそういう結果の産物なわけで、結局「本当に欲しい服」なんて1枚も作れなかったというわけなんじゃった。

     

     

     

    というわけで

     

    プロの縫製技術を持たない人間の服はやっぱり、気に入ったプロの人が作ってくれるものが一番だという気がする。

    そういうものに出会えて、それを買える財力があるってことが自分の一番の満足なパターンなんだけど

    財力の部分で挫折するものが多すぎて、なかなか服で満足できることが減った。

     

    子供服の手作りはほほえましく、どんどん大きくなる子どもの服をあれこれ工夫するのは「時間させあれば」とっても素敵なことだと思うけど、この歳のおばはんの手作り服については、どんなもんなんかなーといまだ逡巡したままだ。

    安上がりで簡単に、一番欲しい服が手に入ると考えがちだけれど

    そこへの道のりはとても険しい気がする。

    ちょっと個性的な迫力マダムになるか、ナチュラル生成りコットンリネンママになるか。

    品位と個性と清潔さを兼ね備えたところへ到達するのはなかなかの苦行という気がしている。

     

    それじゃ縫製技術をもっと磨いて、ワンランク上の物を作れるようになれば。。。とも思うけど

    その技術を磨いた先にあるのは、自分の服を作るより、仕事として誰かの服を作るというところにあるような気もする。

    それはちょっと、料理にも似ている。

    肉じゃがや野菜炒めの日々でよければ、定食屋に通うより自分で作ったほうが安上がりだし好みに合わせられる。

    でもちょっと背伸びした専門店の料理が欲しいときは、材料を買い揃えるのも高くつき、技術がないから結局中途半端なものしかできない。

    じゃあその技術を身につければよいのかというと、そんなことはなく

    たまに欲しくなる専門店の料理はプロに任せるほうがよく

    その技術が自分の身についたのなら、仕事として自分だけではない、多くの人に食べてもらうほうがいい。

     

    そんな風に考えてみると、私のようなおばんの年齢のファッションには、適度に専門店のプロが必要で

    素人の手作りばかりでは肉じゃがとか、中途半端にプロをまねたまがい物になってしまうんじゃ?。。。。って思ってるのかもしれない@私は。

     

     

     

    まあ、それでも楽しいから作るのね。

    こないだは靴まで作った。

     

     

    家に余って行き場のない革があったので、靴の手作りキットを買ってついに靴を作った。

     

     

     

     

    本当に不思議なんだけど

    自分で作った服や靴を着て出かけるのは、ちょっと緊張する。

     

    一緒に繊維街に行ってワンピを手作りしたという友達も、同じことを言っていた。

     

    買った服より、作った服は緊張する。

    なにか粗相がないか、壊れないか、おかしくないか? ってあたりのことなのかしら。

    出掛けに服を迷ったら、自作のものより既製服を選ぶことのほうが多い。

    せっかく作ったのに!!!

    (今年これだけワードローブ増やしておいてどうすんだ!)

     

     

    餅は餅屋。プロの人の技術にちゃんとお金を払うってことも、もしかしたらとても大事なことなのかもしれない。

     

    という徒然でした。

    ほぼ記録。

    今年はもう作りません(と宣言)。

     

     

     

     

     

     

     

    category:Dairy Tokyo | by:武蔵野婦人comments(2) | - | -
    Comment
    ええ、大人の手作り服って難しいですよねー
    私も娘の小さい時にはちょこちょこ作って着せてましたが、今は作る用途が限られてます。夏用の部屋着用ワンピに楽ズボンとか、パジャマとか、せいぜいブラウス止まりで。無地系ならUNIQLOや無印とかの既製品の方が生地代考えても安くすんでしまうんで、手作りは惚れ込んだ柄生地見つけた時だけの楽しみになっています。リバティのブラウスとかは既製品が私にはお値段高すぎるんで、好きなローン生地見つけたら手作りの方が安くつくぞ、と言い訳して。。ほんと、作ってる最中はたのしいんですけど、完成後に困るのは、編み物もアクセも一緒。。
    人形服ぐらいなら保管に場所とらないしハギレ活用で済みますけども。ほんとは娘にゴスロリ服とか作ってみたいです。コスプレするなら本気で協力惜しまないのになあ。。
    • まつねこ
    • 2019/07/16 4:20 PM
    >まつねこさん
    コメントありがとうございます!
    わー、同じようなことを書いてくださってうれしいです。ほんと、作るのは楽しいけれど、完成後に困る>笑
    コスパとしては既製服おほうが断然よいので、もう大人の手作り服については作る楽しみだけ、というあたりなのかもです。ゴスロリやコスプレは作るの楽しそう! あれは着る楽しみだけでなく、作ったり工夫する楽しみもセットなのかもしれないですね。
    いい塩梅に楽しみたいと思います! ありがとうございました。
    • 武蔵野夫人
    • 2019/07/23 9:28 AM








       

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