ヴィーガンと台湾素食は根底が同じのはずなのに、なんだか全然違う気がするのはなぜじゃ

2019.06.25 Tuesday 14:45
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    台湾の素食が好きなんであります。

     

    素食とは宗教上の理由からベジタリアンを貫く人のための料理。

    乳製品や刺激物まで除去しているので、今ならヴィーガンと自称する人たちの禁忌とほぼ同じなのかもしれない。

    台湾素食は、タイワンスーシー とも呼ばれていて、台北などに行くとたくさん素食のレストランがあるんだけど

    私が学生の頃から、東京にも国立に中一素食店ってのがありまして、ここの料理は特別に楽しい。

     

     

    これが先日食べた定食。

    味付けはほぼ中華料理。お腹いっぱい。

     

    私は乳製品はお腹を下すので、あまり積極的に摂りたくない。

    タピオカミルクティーも流行りに負けて飲んでみたけど、2口で挫折。

    ヨーグルトやチーズ類もあまり得意じゃない。

    食べ過ぎると頭痛や下痢につながるので、パスタやうどん、ピザなどは連続して食べないようにしてる。

    果物や洋菓子は、もしかしたら一生食べなくても生きていける類で、

    料理の種類としてはこじゃれたフランス料理が一番苦手だー>苦笑 食べられないものがたくさんある。

    特にシェフおまかせのような場所で、食べたくもないもの、苦手なものを出されてもまったくうれしくない。

     

    ものすごくくいしんぼで、誰かとおいしいものを食べに行くのが好きで、料理が大好きだけど

    実際には苦手なものや、進んで食べたくないものがたくさんあるんじゃった。

     

    先日も友だちに

    「いづみちゃん、すごく難しいからー」って言われた。

     

    いや、表向きはぜんぜん難しくないんだってば。

    ただ、私生活で食卓に向かうときには、無理してまで苦手なものは食べたくないから

    自然と日常の食事は低糖質で乳製品や肉類が少なく、ゆるいグルテンフリーで、野菜や穀物が中心となるので

    なんとなくこれはヴィーガンとかベジタリアンの路線でもあるのか? と思うこともあるけど

     

     

    でも、やっぱりなんだか

    ベジタリアンはまだしも、ヴィーガンはとてつもなく違和感があるんだった。

     

     

    なんでかなー?

     

     

     

    それで、台湾の素食に行くたびに、なんとなく、その理由が見え隠れする気がするので、それを今日は書いてみようと思った。

     

    もうね、いいのよね、素食(スーシー)。

     

     

    八宝菜。

    上にちょこんとエビが乗ってる。手前には豚肉のようなものが見える。

     

    でもこのエビはこんにゃくでできていて、豚肉は大豆製。

    エビなんて、ご丁寧にきれいに筋がつけられて、ほんのりと赤く着色されて、一見エビにしかみえない。

     

    食べると、うむ。

    エビではない。

    でも、まったく違うものでもない。

     

    エビだ、エビだと念じて食べれば、エビを食べてるような気になったりもする。

    味付けはたぶんオイスターソースだけど、オイスターも動物だから、もどきで作られている。

     

    殺生をしないけど

    肉もエビも魚もみんな食べたいんじゃー!

     

    というわけで、ヴィーガンなどで使うフェイクミートやフェイクベーコンの種類を遥かに超えた

    見た目イカ とか

    見た目エビ、見た目とんかつ、見た目牛肉、豚肉、鶏肉 といった

    涙ぐましい工夫の結果の食材がいっぱいあるんだった。

     

    そして、量が多く、油もいっぱい使われている。

    並べば満腹の中華料理と同じ風景で、よくあるベジ系やヴィーガン系レストランの、妙に寒々しいおされカフェ風の風景とはまったく違って、そして食べ終わったら間違いなく満腹になる。

     

    つまり、普通に禁忌食材を使って作られた食事を食べているのとあまり変わらない気持ちで

    ぱくぱくと食べられるのが台湾素食。

     

    私しゃ別にエビだってイカだって豚だって牛だって、ありがたくどんどん食べるから

    ベジ系であっても、こういう工夫が随所にあると、とてもうれしい。

     

    一方、都内のヴィーガン料理のお店なんて、高額払ってもお腹いっぱいにならんし

    なによりひと目で「ヴィーガンですからっ!」と主張するメニューや盛り付けが多くて

    ぱくぱく食べたい食欲があるときにはとてもじゃないけど、足が向かない。

    こんなんだったら家で作るわい! って思うだけ。

     

    なにかこう、独特な精神状態にするりと自分がはまりこんでしまわない限り、ヴィーガンワールドはなにか性に合わないんだった。

     

    たぶん、素食もヴィーガンも根っこは同じだと思うのに、なんか違うのはなぜなんかなー。


     

    最近ちょろりと思うのは

    素食は動物の殺生を禁じ

    ヴィーガンは動物の搾取に反対しているわけなんだけど

     

    それぞれの人達と話してみると、なんだか視線の向いてる先が違うのかなーって思ったりしてる。

     

     

    先日なんて、ミャンマーから来た人と話してたら

    「日本で一番恐ろしい食べ物は、いくらだ」と言うのだよ。

     

    えー? なんで? と聞いたら

    「いくらは一粒一粒がいのちです。私達は牛を一頭殺したら、それをみなで分けて、皮や内臓まで残すところなくいのちをいただく。

    いくらをスプーン一杯すくって食べたら、何十、何百という命を一度に食べることになる。恐ろしくてできないです」

     

    じゃあ、しらすやたらこも?

     

    「しらす!! 一匹一匹の目が私を見ている。食べられるわけがない!」

     

    と。

    おもろだー。

     

    そうなんだ、動物はいのち。

    いのちは感謝して、無駄なくいただく。

     

    その前提があって、敢えて殺生をしない選択をした人たちが

    「おいしい動物」を一生懸命真似をして、いろんな疑似食材を作り出して、普通と同じ食卓を作ろうとしてる。

    私が素食が好きなのは、たぶんそんなところなんだと思う。

     

     

    ヴィーガンを自称している人たちの中には

    ダイエットだったり、健康視点でアメリカの学者さんがエビデンス出しているとか

    エシカルとか環境保護とか

    あまり根底に一本筋が通ってる安定感がなく

     

    そして、「搾取反対」の哲学を貫く人の視線の先には

    搾取をしている人間や企業への敵意や、否定感が見え隠れすることが多い。

     

    たぶん、その敵意や否定感のようなものが、私は苦手なのだと思う。

    東京で、ヴィーガンで食べようとしたら、おそらく一日中 No と言っていないと成り立たない。

    それだけ、日常が否定形で埋まることに、私はどうしても違和感があるんだろなーって思うんだった。

     

    ま、好きな人はやってくれていいし

    東京で素食視点で貫くのも同じように、まあ、しんどいといえばしんどい。

    結局は、食に過度の制限を持つこと自体が、あまり幸せではないよねえ、ということなんかもしれない。

     

     

    という、なんのとりとめもない話。

    ただ、素食がうまいのよ、という。

     

    デザートもあるよ。うまいよ。これは甘いお豆のスープ。

     

     

    高いお金を払って並ばなくても、マンゴーのかき氷とか普通にあるし。

    中一 、最高。

    https://tabelog.com/tokyo/A1325/A132503/13006007/

     

     

    ちなみに、私にはココナツのアレルギーがあって

    それもヴィーガンに絶対なれない理由のひとつ。

     

    以前

    「ごまクッキー焼きました」と出されて、食べたら数分後にアナフィラキシーになった。

    何を入れましたか? と聞いたら

    キラキラお目目で、

    「バターのかわりに、ココナツオイルを使ったんですよー!」と。

     

    やめて、死ぬから。

     

    お付き合いで入ったヴィーガン料理のお店のランチがココナツ入りだったのでお断りし

    何も食べないのは悪いので、たった一つあった飲み物「チャイ」を頼んだら

    なにか味がおかしい。

    何を入れましたか? と聞いたら

    キラキラおめめで

    「健康を考えてココナツオイルを入れているんですよー!」と。

     

    死ぬから。死ぬ。

     

    会食のデザートがパンナコッタとココナツのアイスクリームだったので

    アイスはやめて、パンナコッタを選んだ(こちらはアーモンドミルクだからね)。

    食べたら具合が悪い。

    あのー、これパンナコッタですよね? と聞いたら

    キラキラおめめで

    「はい! 今日はココナツミルクでパンナコッタをお作りしています」

     

    書いて。せめて。

     

    ほんと、ヴィーガンのお菓子って、バターも牛乳も生クリームも小麦粉も使ってません! って言う割に

    かわりに何を使っているのかの表示がないことがあって、

    それは恐ろしくて、食べられない。

     

    アレルギーに配慮したお菓子って謳い文句のお店で

    ナッツやココナツは普通に使っていることもある。

    ちょっと怖いというか

    なんだろ、この

     

    動物搾取という哲学以前に

     

    乳製品、バター、肉

     

    の悪者感>苦笑

     

    あ、最近はカレー屋さんやカレーうどん屋さんで、隠し味にココナツミルクをこっそり入れているところが多く

    表示もされていないお店もあるので

    (先日は、Campってカレー屋さんでココナツ入っている? って聞いたら

     それは本部に確認を取らないとわかりませんと言われた。ベースは缶詰かレトルトってことだよね、うん)

    知らないお店でカレーを食べるのはとても怖い。

     

     

    というわけで、中一の素食はうまく

    私はココナツアレルギーですというお話でした。

     

    とりとめない。

    またなんか思いついたら書きます。

     

     

     

     

     

    category:Dairy Tokyo | by:武蔵野婦人comments(2) | - | -
    Comment
    初めてコメント失礼します。
    最近から菜食中心になったので、タイムリーな記事で嬉しくなっちゃいました。
    こちらの文章を読んでとっても共感。そうそう、動物の搾取への敵意や否定的な考えはないんだよね、って。周りからベジタリアンやヴィーガンと一括りにされるとなんだか腑に落ちないのはそういうことか!と
    拙い文で自分語りをしてスミマセン

    文を読むのも書くのも苦手な私ですが、ももせさんの文はすっごく大好きです。すーっと頭の中に入ってきます。自分の気持ちを伝えたいって思いコメントも書いちゃいました
    うまく言えませんが、とってもエネルギッシュな文章で毎回感心してしまいます。大好きです。応援しています。これからも更新楽しみにしてます!
    • お芋
    • 2019/06/27 4:02 AM
    >お芋さん
    コメントありがとうございます! 菜食中心、からだが軽くていいですよね! 野菜を調理するとなんだか元気が出るしー。私も菜食が多くなってから体調いいです。そして、共感してくださってありがとうございます。
    なんか、ヴィーガンになるためにはすごく頭を使わなくてはいけない感じがあって、それよりもからだや素材と対話しながらでいいように思ってますー。
    それで、私の文章がエネルギッシュって言っていただき、わー! そうなんだー!! と新しい発見。感想を伝えていただけるのはとてもうれしいです。ありがとうございます!
    こんな場所ですが、また遊びに来ていただけるとうれしいですー。
    • 武蔵野夫人
    • 2019/06/28 8:41 AM








       

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