こころに刺さる色と出会うーモネの睡蓮の前で

2019.03.22 Friday 12:52
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    パリのオランジュリー美術館で、ふと目に入った風景を撮ったらこんな写真になった。

     

    人物も、絵画も、すべてが色に溶け込んでいて、なんだかとても不思議な光景だけど

    オランジュリー美術館のモネの部屋は、どんなに人が多くても、部屋の中のどこに移動しても

    こんな風な色の洪水に満ちているなあ、と思う。

     

    モネの睡蓮については、書き出すと長い長い話がある。

    どっかに書いたはずだと思って探したけど、みつからない。

    でも改めて、また書く元気がない。ってか、もう何度も話しちゃった気がして申し訳ない気分になる。

    要は、10代の頃大好きだったけど、その後銀行のカレンダー画家と思うようになり

    ちょい軽視しながら26歳ではじめて現物を見て、あまりのショックで動けなかった、というような話だ。

     

    あれから、もう何度オランジュリーと、ジヴェルニーにあるモネの池に足を運んだかわからない。

    なんだか、モネとか印象派が好きだなんていうと

    渋谷のBunkamuraあたりにたむろっている文化おばさんの風情になりそうで(すません)

    あまり公言できないでいるんだけど

    でも、

    この場所はすごい場所なんだった。

    私の人生の中で大切なことを何度も教え続けてくれている場所なんだった。

     

    いろいろ思いはあるけれど

    それを飛び越えて

     

    この場所にある色の洪水は

    その時、目の前にたつ自分の状態で、さまざまな色を取り出して見せてくれる。

    それはたぶん、この部屋とモネの睡蓮の絵画と自分のすべてが、楕円形の居室の中に閉じ込められていることで

    モネの子宮の中に取り込まれたような錯覚をもたらしてくれるからなのでは、と思ってる。

    絵と対峙するのではない。

    絵の中に取り込まれてしまう。

    その巨大な絵は、すべて、画家が小さな筆で一筆一筆、描き重ねたもので

    自ずと、その空間はモネの生きた気配や、画家の眼差しに満ちたものになって

    だから、自分は思いもよらない場所に、いつも連れて行かれてしまうのだ。

     

    最初、シンフォニーのように迫りくる青の色に圧倒された私は

    その5年後

    その中に埋もれているピンク色の光に包まれて

    それから6年後のある日

    イコンにつながるような白い光に打ちのめされた。

     

    そこからまたいろんな人生を経て、

    この写真を撮った。

    また、違う色が、私に向かって飛び出してきて、また私は美術館の真ん中で動けなくなったんだった。

    この写真の中にこの少女が紛れ込んできたのは、たぶん、偶然じゃないように思う。

     

    モネの絵画の中には、その人の人生の一片を引きずり出してくる色の洪水がある。

    だから、また

    何度も行きたくなる。

     

     

    あなたには、何色が見えますか?

     

     

     

     

     

     

    この時、私にははじめて、青や白や緑に埋もれた

     

     

    が見えた。

    少女の服の中に、モネの青と赤が混在していることに

    いま、これを書きながら気がついて

    ちょっと

    はっとしているんだった。

     

     

    ========================ー

    オランジュリー美術館

    https://mikissh.com/diary/orangerie-museum-paris/

     

    ジヴェルニーのモネの家

    https://francetabi.com/giverny_claudemonet/

     

     

     

     

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