傑作は東京に来てしまっているポンピドゥーでクレー展、そしてジュードポムで出会ったプラハの詩人。ありがとう、ポンピ、ポム、パリ。

2016.07.31 Sunday 00:56
0

    あれ、もうパリ最終日になっちゃった。明日、Montbardに発ちます。

    今回パリ10日間。1人で、なんの予定もなくパリ10日。すでに15回ぐらい(もっと?)はパリに来てるので、もう行くとこなんかない気がすると思うんだけど、それでも、10日いてもまだまだ行きたいところがあったのに、、、となるのが、この街のすごいところだなあと思います。

     

    東京もそうなんだろうなー。いっぱい行くところあるもん。

    住んでても、まだまだ知らないところがいっぱい。

    パリなんて東京の山手線の中ぐらいの大きさなんだから、東京なんて莫大に広い気がする。

     

    ほでも、来るたびになんかしら素敵なものに出会える。

    東京にいるだけじゃ知らなかったもの、出会えなかったものに遭遇できる確立が高くて(というより、必ず遭遇する!>笑)、やっぱりまた来たいなあって思ってしまうのでした。

     

    なんか5日目あたりからやっと、からだとこころが休み出し、場に慣れて解放されて来た気がして

    (いつもだいたい、このくらいはかかる気がする)

    毎日ブログなんて自分への約束はどこかに行ってしまった。

     

    ほでも、すでに昨日何をしたのかも忘れ出しているので、とりあえず今回であったよいもの。

     

    1、ポンピドゥーでのクレー展

     

    ポンピの傑作は東京に行っちゃってる>笑

    東京では、敢えて行く必要もないのでは? と思っていたポンピドゥー傑作展、展示方法と作品のピックアップが独特で話題と聞いたので、それはおもろいかも、と行ってみたのだった@渡仏前。

     

    賛否両論あるだろうけど、私はダメだった。

    なんつか。

     

    絵のお勉強に来てるわけじゃないんですけど、という展示方法で、ひどく疲れた。

    一年ごとに一作品、ひとつの作品を見る前に、その作品の説明と作家の写真と説明が、絵とさほど変わらない大きさで並べて展示されている。

     

    途中から、壁が階段式になった。つまり、直角に凹んだ壁の左が説明、右が絵となった。

    一枚づつ、進め。

    そういう展示デザインになったあたりから、もう逃げ出したくなって、あとは適当に流して帰ってきてしまった。

    とにかく、疲れた。

     

    美術館は、自分のスピードで、自分のルートで歩きたい。

    だって、それがどんな有名な絵でも心に響かないときもあるし

    何の情報がなくても、絵が自分の中に突然飛び込んでくることもある。

     

    説明なんてさほどいらない。

    一枚づつ、勉強しながら見たくなんて、ない。

     

     

    というわけで、なんか消化不良だったので、パリのポンピへ。

    ここは相変わらず、ほんまええ場所。

    勝手に歩き回って、勝手に好きになったり嫌いになったりして

    そんでもって監視員の方々もほんま自由で、ええ。

     

    そして何度来ても、微妙に展示は変わっていて新しいものに逢えるし、企画展はいつも本当にすばらしい。

     

    今回はクレー。

     

     

    いやはやー。

    クレー天才なのは知ってたけど、ほんとすげー。

    すげーすげー、わーすげー、とつぶやきながら歩いていた謎のアジア人は私です。

     

    クレー展は8月1日まで。もう終わっちゃう。次はどこかに行くのかしら?

     

     

    もう一個やっていたのは、Beat generationって企画展。

    1950〜60年代あたりのアメリカのビートニクス系。なんか、今年は服飾博物館はバービー展をしているし、ヴィレットでは007展で、街はハンバーガーが大流行で、お店にはStar Warsグッズ満載と、パリはアメリカブームぽい。

    どうしたんだ。

     

    内容は私にはあまりピンと来ないものが多かったけど、展示はめちゃかっこよかった。

    いいなあ、こんな展示、やってみたい。空間も手法も、本当に豊か。

     

     

    パーマネント収蔵品の階も、展示替えが結構あって非常に楽しんだ。

    やっぱこれがいいー!

    誰の作品なんてわかんなくてもいいもんね。

    一枚づつお勉強みたいに見るのより、絶対楽しい。そして、このぐらい空いてないとやっぱ、あかんー。

     

     

    ありがとうポンピ。

    ポンピ、ビバ。

     

     

    2、ジュードポムのJosef Sudek展

     

    ジュードポームって、テニスの前身だって知ってました?

    この建物、ジュードポームについてはまた別に書きますわ。長くなるので。

     

    で、ここはちょい前から写真と映像専門の美術館になっているので、そこでやっているJosef Sudek展へ。

    チェコの写真家。この人のこと、私は知らなかったんだけど、街でみかけたこの写真に心がぎゅっと掴まれて、もう身動き取れなくなっちゃったので。

     

     

    アトリエの窓から

     

    という一連のモノクロ写真。

    ナチス支配下で灯の消えたプラハの街の風景、結露した窓から見える庭が、ガラスの水滴で変幻していく不思議。

     

    あとから、1976年に亡くなった、「プラハの詩人」と呼ばれたチェコ出身の写真家であることを知った。会場に流れていたビデオで、片手だけでカメラを扱っているのを見て不思議に思っていたら、第一次世界大戦へ出兵中に右腕を負傷し、のち失って片手となったのち、1920年代に写真家として活動をはじめたのだそうだ。

     

    水木しげるさんパターン。

     

    なにもかもが心にぐっとくる風景。

    闇、水、光。

     

    うわああ、ありがとうポム。

    ビバ、ポム。

     

     

    ほんで、ここでもう一つ開催されていたJoana Hadjithomas & Khalil Joreige。

    知らない作家だし、さほど期待しないで入ったのだけれど、これ! 以前森美術館で数点来ていた作品の作家だった。

     

    レバノン出身の女性映像作家で、夫と共同で映像や作品を作り続けている人。

    森美に来ていたのは、戦闘で無惨に破壊されたレバノンの街の写真をタブローにしたもので、廃墟の美に通じる、鮮烈で印象深い作品だった。ほで、そのポストカードを自由に持ち帰ってよい、という展示スタイルも同じ。

     

    そうそう、この作家さん。

     

     

    流されていたドキュメントも見たけど、レバノンの状況、難民ボートでの過酷な体験など、彼女の創作のベースにあるものが胸に迫った。ほでも、そういう過酷な現実があっても、作品は洗練されていて、過剰なナショナリズムが存在しないのが、とても好感が持てる。

     

    これ、巨大なミサイル。

     

     

    日本ではロックフェスティバルに反体制持ち込むのもだめー、って状態になってしまっているけど、音楽やアートは、こうしてニュートラルに「私たちに起きていること」を伝えられる、至高の手段だと私は思う。

     

    また出会えて、よかった。こういうのは縁だと思うので、またどこかで出会えることを願って。

    レバノンのこと、調べてみたくなりました。

     

    再度ありがとう、ジュードポム。

     

     

    3,Senellierのオイルパステル

     

    今回パリで買ったのは、ほぼこれだけかも。

    噂には聞いていたけど、びっくりぽんの描きごこち。

     

     

    オイルパステルでこんな風に絵が描けるなんて、はじめて知った。

    しかもBHVで7月31日まで、20%オフだった!!!

    日本で買ったら12色で3600円のパステルが、17ユーロちょい。

    手前のは足して単色で買った子たち。後ろにはでっかい白1本。

    ありがとうBHV.

    ありがとうセヌリエ。

     

     

    ほかにもいろいろあったような気がするけど、もうお腹空いちゃったので今日はおしまい。

    たくさんいろんなことに出会った。

     

    ありがとう、パリ。

     

     

     

    category:Paris ひとり暮らし | by:武蔵野婦人comments(0) | - | -
    Comment








       

    Calender
       1234
    567891011
    12131415161718
    19202122232425
    2627282930  
    << November 2017 >>
    Selected entry
    Category
    Archives
    Recent comment
    • 「一人だったら絶対作らない」という食卓の背景には何があるんだろう? ってことを一人の食卓から考える
      武蔵野夫人
    • 「一人だったら絶対作らない」という食卓の背景には何があるんだろう? ってことを一人の食卓から考える
      snow
    • 「やらなかったこと」について 「やっていればきっとこうだった」と考えることの意味についてー円柱12時間のその後
      武蔵野夫人
    • 「やらなかったこと」について 「やっていればきっとこうだった」と考えることの意味についてー円柱12時間のその後
      さつき
    • 「人生は必要な時に、必要なぶんだけ与えてくれる」ってことをフランスで教わる
      武蔵野夫人
    • 「人生は必要な時に、必要なぶんだけ与えてくれる」ってことをフランスで教わる
      武蔵野夫人
    • 「人生は必要な時に、必要なぶんだけ与えてくれる」ってことをフランスで教わる
      sakamoto
    • 「人生は必要な時に、必要なぶんだけ与えてくれる」ってことをフランスで教わる
      まっひー
    • 12時間円柱を描きつづけてはじめてわかったこと。「気づく」までにはたくさんの時間がかかるのに、みんな先に教わってしまうんだね。
      武蔵婦夫人
    • 12時間円柱を描きつづけてはじめてわかったこと。「気づく」までにはたくさんの時間がかかるのに、みんな先に教わってしまうんだね。
      ちゃたろう
    Recommend
    Link
    Profile
    Search
    Others
    Mobile
    qrcode
    Powered
    無料ブログ作成サービス JUGEM