大事なのは「できるかな」って考えることじゃなくて、「やるの? やらないの?」ってことだけ。やるって決められたらあとはどうにでもなっちゃう、ということについて。

2016.07.22 Friday 16:37
0

    再びパリにおります。10日ほど滞在してから、今年は田舎に移動する予定。

    去年のいまごろのもくろみでは、今年はパリに観光ビザが許す最大限の期間で滞在と思っていたんだけど、さすがにテロの連鎖で予定を変えた。世界が動いている。なんだかあまり、幸せではない方向へ。

     

    まあ、それでもひるんでこもっていては何もはじまらないので、できるうちはできることをしておきたいな、って思う。

     

    以前にも書いたけれど、子どもを1人で育てるために、とにかく働かねばならなかった時代には、こうして1ヶ月であっても日本を離れるなんてことは、考えることすらできなかったことだ。

    会社員だったら、「休めない」が第一の理由なので、フリーランスならいくらでも自由に時間を調整できるでしょって思うかもしれない。でも、ぜんぜんそうじゃないのよ。

    ただでさえ不安定な収入だから、想定外の出費でお金を無駄にはできないし、なんといっても「仕事を断る」ことは、フリーランスにはあってはならないこと。それはそのまま、「仕事を失う」ことにつながっちゃう。会社員時代に有給取ってた感覚とは、もうぜんぜん違うーってことが、フリーランスになってから痛感した。

    仮にこういう時に子どもを預かってくれるありがたい両親がいたとしても(…と、簡単に書いているけど、こういう関係が作れるようになるまでは、紆余曲折の本当に道のりの長いバトルと葛藤は、あった)、打ち合わせに出られない、イラストが送れない、取材に対応できない、なんてことは、あってはならないことだった。

     

    えいや! とハードルを飛び越えたのが、2009年の1週間のフランス留学。

    子どもは中学生だった。いやあ、この時は思い切ったよ。1週間! 家空ける、仕事休む! 大変な決意だった。

    今思えば、なんぢゃ、1週間って、、、ってことなんだけど。

    それからぽちぽち出かけるようになって、大きなハードルだったのが2013年のビザを取ってのアメリカでの長期滞在。

    こん時も思い切ったね。えいやー! って感じだった。

    人生大転機! とまで思った。決意して友人に話したとき、手が震えた。

    それなりの理由があってのことだけれど、最初はアルプスの双璧のように見えた「海外に長期滞在」というハードルは、飛び越えてみたら陸上競技のハードルの高さになり、物事によっては、かまぼこの板ぐらいの高さしかなかったんじゃない? って風になったりもした。

     

    いろいろおもろい。

     

     

     

    そうして自分の居場所を、えいや! って思いながら変えていくと

    小さく、小さく、いろんなことが変わり始めた。

    自分の考え、価値感、暮らしのスタイル。

    周囲の目。

    そして、人間関係。

     

    かまぼこ板の前で、「こんなものが飛び越えられるはずがない」と思っていた時代には

    考えもしなかった友人が海外にできたり、そこからはじまる新鮮な体験もたくさんあった。

     

    「居場所を変える」って、すごいことだと思う。

    どんな双璧でも、飛び越えた側から見たら「かまぼこの板」だったりするんだ、ってことも、大きな発見だった。

    子育てと仕事に頑張っていたとき、子どもを連れて単身で海外赴任した友人の言葉は、今も私の座右の銘になってる。

     

    「物事を決めるときに必要なのは、それが自分に出来るんだろうか、と思うことじゃない。

     やるのか、やらないのか。

     ただ、それだけです。

     ”やる”と決められたのなら、やってみればそれは、できてしまうものなんです」

     

    そんなこと、果たして自分にできるんだろうか。

    自分にそれだけの能力があるんだろうか。

     

    そういう思考回路じゃなくて、あんた、結局のところ、やるの? やらないの? と自分に問う。

    一度、やる! って思えたら、もうそこで半分はできたも同然。

    あとは飛び込んでみれば、ほとんどのことがなんとかなっちゃう。

    いやこれ、ほんとにそうだべさ。

     

     

     

    ってなことで、いろいろ「やってる」。

    なんとか、なってる。

    ありがたい。

     

     

     

    さて、そんな風にいろんなことが小さく変化する中で

    仕事もちゃんと、変化したわけです。

    どういうことかというと、私が距離を置いた分、相手も距離を置き始めた。

    これはものすごく面白い、でも同時に、あったりまえのことだと思います。

     

    いないんだし。

     

    たぶん、私が小説家とかアーティストだったら、相手は距離を置かなかったと思う。

    でも、私が仕事をしてきたのは、超実用の世界なわけで。

    子育てと仕事でアップアップしている私が、なんだか海外にでのんべんだらりとしており

    そして私がいなくても超大量に同じ事をしてくれる優秀な方がいっぱいいらっしゃるわけなので

    いない分の仕事はそこに流れていく。当たり前のことです。

    (言い方を変えれば、フリーランスは休んではいけない、と思っていた私の考えは、

     ほんとのほんとに、正しい、ということになります)

     

     

    そんでね。

    稼ぐという意味ではこれは大きく問題なんだろうけど

    子どもも成人したし

    言い訳でもなんでもなくて、これは私は望んでいる流れの中にいるって、このところよく思っています。

    なんつか、流れを変えたいんだな、自分の人生の。

     

    急激に舵取りをすると転覆するけど

    少しづつ、少しづつ、無理なく行き先を変えられるように、自分でも無意識のうちにいろいろやってきているんじゃないかって思うんです。で、どこに行きたいのか? って問われると、まだぜんぜんわかんないんだけど。

    私はシングルだから、家に稼ぎ手はほかにいなくって、息子の世話になんて絶対ならんと決めているから、自分の食い扶持をなんとかせねばならないというミッションは大きいんだけど。。。でも、ずいぶん長い間、「私のやりたいこと」は、仕事と直結していて、そういう枠の中で、自分の目指すものを考え続けてきたから。そこから少し、自由になりたいな、と思う。

    なれるのかどうか、うまくやっていけるのかどうか、ぜんぜんわかんない。

    でも、できるのかな? って思ってても何にもならんということを学んだので、とりあえずは、そうする、と決めてみたわけなのだった。

     

     

    去年、パリに来る前に、なんだか1ヶ月以上1人でパリで暮らすなんて、やっていけるのかな。。。って、大事な友達に弱音を吐いたとき

    (「そんなこと、自分にできるかな」って罠にはまっていたわけですね、決めたあとに>笑)

    「じゃあ、毎日ブログ書きなさい、私、毎日読むから。それで、応援するから。だいじょうぶ、いづみちゃんはちゃんとできるから」

     

    って、

    なんだかとてつもなくすげーすばらしいことを言ってもらって

    それで、去年毎日パリでの出来事をブログに書いたんだ。

     

    友達はちゃんと読んでくれて(ほんとにいいやつだ)

    でも同時に

    友達とは違う場所にいた人たちも読んでくれて

    それでなんだか、いろいろうれしいことがたくさんあった。

     

     

    小さなことでも、「やる」って決められたら、あとはなんとかなっちゃう。

    そして、必ずちょっとしたいい「おまけ」がついてくる。

     

    いろんな人たちに、人生の大切なことを教わって、いま、ここにいる。

     

     

    今年は毎日書けるかどうかわかんないんだけど

    「大丈夫、ちゃんとできるから」って言ってもらえたあの気持ちを忘れないためにも

    ちょこちょこと、また書いていきたいと思います。

     

    パリ、今朝はちょっと寒いです。

    それでもアイスクリームのスタンドはいつも行列です。

     

     

     

     

    category:Paris ひとり暮らし | by:武蔵野婦人comments(2) | - | -
    Comment
    祝!Paris着陸!!!
    今頃は、ロゼで乾杯しているのでしょうか?
    素敵な毎日が始まる予感がします。
    • Ayako
    • 2016/07/22 10:41 PM
    >Ayakoさん
    コメントありがとうございます。そうです、着陸しました>笑
    シャンパンの炭酸割っていう非常にルール違反っぽい飲み物を毎日飲んでいます。滞在を楽しみたいと思います。乾杯〜!
    • 武蔵野婦人
    • 2016/07/23 12:27 AM








       

    Calender
          1
    2345678
    9101112131415
    16171819202122
    23242526272829
    30      
    << April 2017 >>
    Selected entry
    Category
    Archives
    Recent comment
    • なんでフランスのごはん作りはラクで、日本のごはん作りは面倒だと感じるんじゃろ
      武蔵野夫人
    • お客様が神様の日本で、最近仕事で折れることが増えたのは、なんかとっても単純な理由だったことがわかった件
      武蔵野夫人
    • フランスと日本のデッサン教本のヌードの扱いがあまりに違う件。なんで日本は女だけ脱がすんや!?
      武蔵野夫人
    • なんでフランスのごはん作りはラクで、日本のごはん作りは面倒だと感じるんじゃろ
      WhiteDragon
    • お客様が神様の日本で、最近仕事で折れることが増えたのは、なんかとっても単純な理由だったことがわかった件
      Yukie
    • フランスと日本のデッサン教本のヌードの扱いがあまりに違う件。なんで日本は女だけ脱がすんや!?
      東旺
    • なんでフランスのごはん作りはラクで、日本のごはん作りは面倒だと感じるんじゃろ
      武蔵野婦人
    • なんでフランスのごはん作りはラクで、日本のごはん作りは面倒だと感じるんじゃろ
      武蔵野婦人
    • なんでフランスのごはん作りはラクで、日本のごはん作りは面倒だと感じるんじゃろ
      ななし
    • なんでフランスのごはん作りはラクで、日本のごはん作りは面倒だと感じるんじゃろ
      日本人
    Recommend
    Link
    Profile
    Search
    Others
    Mobile
    qrcode
    Powered
    無料ブログ作成サービス JUGEM