しゃべれないアジア人ー50代からの英語2

2013.07.17 Wednesday 00:12
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     英語話題その2です。今回は「会話力」について。

    テキサス大学のESLに通いだして、最初に驚いたのは各国から集まる生徒たちの英語能力が国によって本当に違うということでした。

    テキサスにはサウジアラビアからの留学生が本当に多いです。サウジは奨学金を出して留学を支援しているので、すごく真面目な子から、とりあえず行っとこうかなというレベルの子まで(笑)、実に多くの人が集まっている。
    その他、アフリカ大陸からはアンゴラ、ブルキナファソなどの子も集まっているし、エクアドル、チリ、ブラジル、コロンビアといった国の人も多い。韓国、台湾も多く見かけます。
    日本人はほとんどいません。

    日本人はLAとかボストンとかNYが好きらしいです。

    ESLで中国人の両親で日本国籍という男の子に会ったんだけど、「日本人が好むアメリカの大学を敢えて避けた。結局日本人同士でつるんで意味がないから」と、テキサス大学を選んだ理由を話していたなあ。こちらの人にもすごくよく言われます。日本人は少ないねえ、この街はと。

    テキサス、人気ないらしい@日本人に>笑
    おもろいところなのになあ。
    アメリカって日本人には近い国という気がしているけど、テキサスはほんま異文化どまんなかだよ、おもろいよ。ぜひ来て。

    ま、その話はさておいて、痛感するのが、アジア人の会話力の低さです。
    その他の国の人達は、かなり流暢に日常会話をします。ただし、文法がわからない、書けないという人が多い。

    アジアは文法がわかっていて新聞記事などはちゃんと読めるのに、「昨日ショッピングに行って◯◯買ったよ、あのお店いいよ」なんていう会話もしどろもどろになったりする。
    サウジは公用語のひとつが英語だったりもするわけで、日本とは状況が違う国もあるけれど、この「しゃべれるのに書けない」「書けるのにしゃべれない」というバランスの悪さは、やはり習得過程に原因があるのだとも思う。

    どちらがよいのかは一概には言えないけれど、このバランスが取れないのはなぜなんじゃろ。おもろ。


    で、私はといえば、やっぱり「しゃべりたい」わけですよ。

    ヘタに日本で受験勉強をさせられたおかげで、クラス分けテストでヘンにいい点数を取ってしまい、まわりの子が何をしゃべってんのかまるでわかりません!!! というクラスに入れられたわけですが、ペーパーテストをやれば点数は取れる。
    辞書片手に作文しろといわれりゃ、そりゃもとがライターなんだから文書は書ける。

    でも、しゃべれない。
    あと聞き取れない。
    しゃべれない、聞き取れないから授業に参加するのが非常に困難となる。


    おそらく、日本の英語教育が抱えている問題というのは、正しく私みたいな人間を作っているというところにあるんだろうなあ、とも思うわけで。それにしても私が大学出たのっていったい何十年前なんだよ!!! ということを考えれば、少しは工夫しろよ、日本の英語教育とも思う@息子もまったく同じ状況だから。


    さて、そんな「しゃべれねえよ!!」というジレンマは、同じくアジアの人たちも抱えているようです。
    以前台湾人でこちら在住のママと話したところ、「台湾の教育は日本ととてもよく似ていて、「憶える」ことを基本としている。ただ詰め込んで覚えさせるだけで考えることをさせない。一度帰国して娘を台湾の高校に入れて、このままではダメだと思い夫がアメリカに戻してこちらの学校に入れた。こちらでは、調べればわかることを覚えさせることにあまり重点は置かない。大事なのはそれを使って何を考えるか。台湾式の教育は先細りがする。日本も似てない?」と話していたことが。

    昨日話した韓国の子は、「とにかく単語を覚えろと、フラッシュカードみたいのでガンガン詰め込んでいくのが韓国式」、と。単語をたくさん覚えているけど、会話はなかなか出てこない、という。

    単語を覚えて文法を覚えてテストはいい点が取れるけど、ではその英語を使って自分が思ってることを話せといわれると、なんだか言葉が出てこない。ま、教育という面ではアジアの人たちもすごく高いレベルにいる子も多いので一概には言えないのだけれど、優秀なのにしどろもどろになりがちなアジアの子たちを見ていると、この違いはいったい何なんだろうなあと思うわけです。

    で、会話に特化してみると、やはり私達がしゃべれないのは「文字」で英語を習ったからなんですよねえ。

    最初に出会う英語が、教科書の文字。
    それもほとんど使わないような死語のような例文で>笑
    「目」と文字で構成されてしまっているから、耳と口が訓練されない。

    そういえば、中学や高校の先生の英語、すげー正しい日本人英語だったなあ。
    ジス・イズアペン みたいな。
    で、それじゃあかんと英語教材のCDみたいの聞くんだけど。私、TOECの教材で日本でさんざんリスニングトレーニングしたけど、あんな風にしゃべるアメリカ人いない! ってことがこっちきてよくわかった。
    あんなもん聴いて少しは英語ができるような気になっていた自分がアホみたいに見える。もう、まったく別の言事思ったほうがいい@日常で話されている英語って。

    あとは、辞書をひいて日本語に訳すような練習問題も会話にはあまり意味がない。話す際の脳の回路が日本語に迂回してしまうだけで。

    小さい子供がすぐ英語を憶えるのは、意味とかようわからんまま、文字を使わず、音で認識するからなんだろうなあ、と改めて思うわけです。ま、こんなことはいろんな人がさんざん言ってることなので、今更書くなって感じですが。

    でもなんでこんなことを書いているかというと、50代から英語やろうとした場合、ほんとにもうあまり時間がないので>笑、このあたりをちゃんと認識しておらんとあかんよなあ、とほんまにもう痛感しているからなのであります。



    受験生、ビジネスマン、旅行者、その他なんだかわからんが英語しゃべれるといいな、みたいな私みたいな人間では、すべて目的が違っている。

    1,日本で仕事をするために英語が必要なのであれば、文字英語の読み書き文法はすごく大事。ビジネスメールがちゃんとかけて、ドキュメントがかけて、資料が読めないと話にならんから。で、実際に海外との電話や会議による商談が発生するのなら、そこから会話力がついてこないとあかん。(逆に言えば、会話力がなくても成立する仕事もあるってことになる)。
    でもその会話力は、仕事をする現地に適応する必要もあるわけで。インドで仕事するならインド人の話す英語が聞き取れて、こっちは発音は多少悪くても、とにかく相手に意図が伝えられるというスキルがあればいいことになる。

    2,英語がネイティブの国で仕事をするなら、その国の発音がしっかりできることが必要。イギリスなのか、オーストラリアなのか、アメリカなのかでも違ってくるし。

    3,受験したいなら従来の勉強法が大事。だって、試験問題はその延長で出るから。


    おそらく、今私が通っているテキサス大学のクラスにいる人達の多くは、アメリカの大学や院に入って勉強するための英語力を必要としている。さらに1のような目的で来ている人も多い。

    つまり、大学でやってる勉強に「会話」というのは含まれていないわけです。この会話の部分は、教室でとにかく発言させる、クラスメイトと話す、アクティビティに参加してどんどんおしゃべりする、そして週に1回、ネイティブの人とのトークタイムを設けて、そこで練習させる。
    そんな方法でまかなわれている。


    とにかく毎日の授業のプレッシャーと、宿題の半端無い多さに圧倒され、クラスに出て宿題をして、通学をしたあと、こっちのよくわからない食事をなんとか探して食べ、暮らしていくのに精一杯だああという日々を1ヶ月続けたところで、こういう当たり前のことに気づく。


    会話力がまったく伸びていない。。。。。。。


    このあたりについては、これまでいろいろな人の話を聴いてきました。

    ・学校の授業に出ても最初は何を言っているのかまったくわからなかった。電子辞書を握りしめながら、泣きながら通った。最初はただ座っていろと周りの人に言われた。泣きながら座っていたら3ヶ月を過ぎたころから突然英語が耳に入ってくるようになり、半年たった頃に話せるようになった(高校生)

    とか

    ・現地の学校に入ってから、ほとんど口をきかなかった。英語も話さず、大丈夫なのかと思っていたら、5ヶ月を過ぎたことに突然何かが爆発するように英語がすらすら出てくるようになった。以来、家でも英語を話すようになった(中学生)

    ‥‥
    ところがこのあたりも個人差があるらしく、上記の話を伝えた私の友人は、自分の体験として、6ヶ月たってもまったく話せなかったと語っていました。(高校時代)

    結局彼女は、父親に薦められたリンガフォンの教材をまる覚えしたところから、突然話せるようになった、という。いずれも、実際にどういう状況で英語を習得したのかは千差万別なのだろうけれど、みんな若いことに注目>笑 そしてやはり、若くても半年は必要だということがわかる。

    今回のアメリカ入りは、本来は息子の留学が目的で、とにかく半年なんとか頑張れば彼の英語もどうにかなるじゃろ? という目論見なので、私自身の英語がたった夏学期の間だけで進展するとは最初からあまり期待はしていないわけですが、それでもせっかく時間とお金をかけてやってきたアメリカで、少しは前進したいとも思うわけです。


    そしてさらに思うのですが、社会人となってしまった人間が、6ヶ月も留学などしておれるわけはなく。さらにその人間が50代である場合、いったい英語でしゃべれるようになるためには、何をしたらええんでしょうか。。。

    ふむ。


    そんなこんなで1ヶ月半が経過しました。

    そしてこれまでの成果としては、きっぱりと

    「ただ大学の授業に出ているだけで、だまって話せるようになると思ったら大間違いだぜ、お前!!!」

    ということがわかった、ということであります。
    つまり、自分なりの工夫と勉強が必要ってことです。
    で、この勉強法というのは、万人に共通したものがあるわけではなく、自分の個性とか、五感の違いとか、興味のありかとか、あとはもう脳細胞のご機嫌みたいなものに関わっているので、「これやっとけばみんな幸せ」みたいなものはないんだ、と。

    そのあたりがわかるまで1ヶ月半。
    残り大学は4週間。帰国まで1ヶ月半。
    どうする、私。


    ということで次号に続く(勝手に)。





    category:アメリカ留学 | by:武蔵野婦人comments(0) | - | -
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