バリアフリーの開放感
2013.07.09 Tuesday 14:26
先日、ネットでみつけたワイヤークロシェットの教室に参加してきたのですが、ふたたび別のワイヤーワークのクラスに参加してきました。前回とは違うアーティストの女性が先生のワイヤーでスパイラル、スパイラル〜! という教室。作ったのはこちら。
いいなあ、こういうのー!! 豪快でアーティスティック。先生もアーティスト! って感じですげーよかった。日本ではこの手のもの作るひとあまりいないの。繊細すぎて。
ちょい太いワイヤーで制作する人もいるんだけど、精密すぎて、なんつか素敵なんだけどいまひとつ心が燃えないというか。。。>笑
っていうかね、こういうしっかりとしたジュエリー用の太いワイヤーが売ってないんですよ、日本では。アルミでおはなカゴみたいなの作るような工作用しか手に入らない。元から、アクセサリーでこの手のものを作ることを想定していないのだと思う、日本のビーズやアクセサリー需要の中では。
だから、こういうどかーんという奔放な感じのものを作る人が、すごく好きなんであります。くるくる巻いて巻いて、がんがん叩いて叩いて。細かい仕事なんだけど、やってることは豪快で楽しい。
いる間に、もうちょっといろいろ学びたいなー。
っていうか、こういうの習うためだけに、もうちょいアメリカにいたいなー、とさえ思うこの頃(大学の授業だけだと、もうすぐ帰りたい! となるんだが>笑)
さて。
いつものお約束で、英語を習ってるところなので、ときどき聞き取れないこともあるけどよろしくね、と言って参加したんですが、作りながらすごいことに気が付きました。参加者の一人は目が見えない女性だったのです。
10インチ切ってね、などという時はスタッフが横についてサポートしてるんだけど、あとは先生が手で触らせて、形を覚えて作っていく。で、結果として同じものができてしまうんだよ。すごい。
バリアフリーって、こういうことを言うんだろうなあ。
だれも何も特別なことをしておらず、すべてがなんだか普通に過ぎていく。帰るときも誰かが迎えに来るなどということもなく、参加者の一人が「じゃあ私が送っていく」と車に乗せていく。
もうなんというか、「英語が苦手でごめんね」なんて言う必要なし! って思えるほどフラットな気持ちになれた。 英語がちゃんと話せないから、、、、、って消極的になってしまう場面もたまにあったんですが、もうそんなこと気にしないもんね! という気になれた1日でした。
もうひとつうれしかったのは、先生=Ayanna が私のしていた自作のアクセサリーをいいねえと言ってくれたこと。
えっと、そういうのってそんなに特別なことじゃないでしょ、って思うかもしれないんだけど、アクセサリーとかお花とか、この手のものを習いに行って、習いに行ったものと同じ技術を使って作ったものを身につけていた場合、それを先生が「いいないいなー!」というのは、かなり珍しいことなんであります。
お友達同士みたいな会ならありだけど、いわゆる「先生」がいる教室では、ほぼ無視される。あら、それどこで習ってきたの? みたいな。
っていうか技術まだまだよね、みたいな。笑 もう、うんざりするほどその手のことを経験してきたので、先生が技術の出来栄えではなく、「それいいわー、素敵だわー、あなたすごくいいわー」という反応をしてくれるというのは、なんだかもうすごく新鮮。
こちらは先生でもなんでも、みんな名前で呼び合うので、先生と参加者の距離もすごく近くて、教えてもらっているというより、みんなで作ってるという感じ。
そして、前もそうだったのですが、お手本をどんどんアレンジしてねという風潮は変わらず。
ちょい違うことをすると、Ayanna が喜ぶ喜ぶ。
どんどんクリエイトして! と面白がってくれる。
教える側と教わる側のバリアがない感じが、なんだかすごく居心地がいいなあと思います。
前回と同じで、世間話にはなかなか入り込めないので途中まで黙ってただ作っていたのですが、一人のおばさまが「東京から来たの?」と話しかけてくれました。
そうですと答えると、
「江戸っ子ですかー」
と日本語で。
ええ???
なんでそんな言葉を? と思ったら、ご主人がハワイの2世で日本に来たこともあり、合気道を習っていたのだと。
20ねんまえー、にほんごならってましたー
テキサスのオースティンの小さな資材やさんで偶然みつけて参加した場所で、合気道をする日本語をしゃべるおばさまに会う。世界って、広いようでいて狭いんだね。
もいっこの偶然は、実はこの教室以外に、別の場所で行ってみたいなあと思っていたワイヤーのワークショップをチェックしていたんですが、今日それに申し込もうと思ったら、先生がこの日に習ったAyannaでした。なんという偶然。
名刺をもらったのでサイトをチェックしていて発見。すごくおもしろいアートワークをしていて、太極拳の先生でもありました>笑 おもろ。
いろんなことがバリアフリーだった週末。
ちょっとだけこころの垣根が低くなったような気がします。
あ! もいっこ日本とすっごく違うなあって思ったこと。
このブレスレットを作るとき、ワイヤーの色は何色がいい? って先生が聞いたとき、6人いた参加者みんなが「カッパー」と叫んだ。つまり、上の写真の色=赤銅色です。
誰かノンターニッシュシルバーで作りたい人は?
全員強くかぶりを振る。
ノンタ−ニッシュシルバーというのは、いわゆる純銀の色に近いホワイトシルバー色で、日本ではもっとも人気があるワイヤー色です。これが、ここではすこぶる人気がない。
ネットや書店の本で見る作品にも、ほとんどきらきら銀色は登場しません。
その後、Ayannaがみんなに
「もしシルバーで作った場合は、◯◯(この薬品の名前が聞き取れなかったんだけど、あとで教えてもらうことになっている)に浸して侵食させて、そのあとスチールウールでこすれば、渋いアンテーク色になってすっごく素敵になるわよ。私、この色が大好き!」と。
そしてみんなが強く賛同。
きーらきらの純銀色を、わざわざ黒く侵食させて「素敵にする」という感覚が、もうすっかり日本と違います。日本のアクセサリー手作り系は、もうきらきら繊細もんばかりですから。
私もその手のきらきら系を多く作ってはきたけれど、この豪快さもたまらなくいいなあと思います。しばらくごっつい系に挑戦してみようかと思います。
いいなあ、こういうのー!! 豪快でアーティスティック。先生もアーティスト! って感じですげーよかった。日本ではこの手のもの作るひとあまりいないの。繊細すぎて。
ちょい太いワイヤーで制作する人もいるんだけど、精密すぎて、なんつか素敵なんだけどいまひとつ心が燃えないというか。。。>笑
っていうかね、こういうしっかりとしたジュエリー用の太いワイヤーが売ってないんですよ、日本では。アルミでおはなカゴみたいなの作るような工作用しか手に入らない。元から、アクセサリーでこの手のものを作ることを想定していないのだと思う、日本のビーズやアクセサリー需要の中では。
だから、こういうどかーんという奔放な感じのものを作る人が、すごく好きなんであります。くるくる巻いて巻いて、がんがん叩いて叩いて。細かい仕事なんだけど、やってることは豪快で楽しい。
いる間に、もうちょっといろいろ学びたいなー。
っていうか、こういうの習うためだけに、もうちょいアメリカにいたいなー、とさえ思うこの頃(大学の授業だけだと、もうすぐ帰りたい! となるんだが>笑)
さて。
いつものお約束で、英語を習ってるところなので、ときどき聞き取れないこともあるけどよろしくね、と言って参加したんですが、作りながらすごいことに気が付きました。参加者の一人は目が見えない女性だったのです。
10インチ切ってね、などという時はスタッフが横についてサポートしてるんだけど、あとは先生が手で触らせて、形を覚えて作っていく。で、結果として同じものができてしまうんだよ。すごい。
バリアフリーって、こういうことを言うんだろうなあ。
だれも何も特別なことをしておらず、すべてがなんだか普通に過ぎていく。帰るときも誰かが迎えに来るなどということもなく、参加者の一人が「じゃあ私が送っていく」と車に乗せていく。
もうなんというか、「英語が苦手でごめんね」なんて言う必要なし! って思えるほどフラットな気持ちになれた。 英語がちゃんと話せないから、、、、、って消極的になってしまう場面もたまにあったんですが、もうそんなこと気にしないもんね! という気になれた1日でした。
もうひとつうれしかったのは、先生=Ayanna が私のしていた自作のアクセサリーをいいねえと言ってくれたこと。
えっと、そういうのってそんなに特別なことじゃないでしょ、って思うかもしれないんだけど、アクセサリーとかお花とか、この手のものを習いに行って、習いに行ったものと同じ技術を使って作ったものを身につけていた場合、それを先生が「いいないいなー!」というのは、かなり珍しいことなんであります。
お友達同士みたいな会ならありだけど、いわゆる「先生」がいる教室では、ほぼ無視される。あら、それどこで習ってきたの? みたいな。
っていうか技術まだまだよね、みたいな。笑 もう、うんざりするほどその手のことを経験してきたので、先生が技術の出来栄えではなく、「それいいわー、素敵だわー、あなたすごくいいわー」という反応をしてくれるというのは、なんだかもうすごく新鮮。
こちらは先生でもなんでも、みんな名前で呼び合うので、先生と参加者の距離もすごく近くて、教えてもらっているというより、みんなで作ってるという感じ。
そして、前もそうだったのですが、お手本をどんどんアレンジしてねという風潮は変わらず。
ちょい違うことをすると、Ayanna が喜ぶ喜ぶ。
どんどんクリエイトして! と面白がってくれる。
教える側と教わる側のバリアがない感じが、なんだかすごく居心地がいいなあと思います。
前回と同じで、世間話にはなかなか入り込めないので途中まで黙ってただ作っていたのですが、一人のおばさまが「東京から来たの?」と話しかけてくれました。
そうですと答えると、
「江戸っ子ですかー」
と日本語で。
ええ???
なんでそんな言葉を? と思ったら、ご主人がハワイの2世で日本に来たこともあり、合気道を習っていたのだと。
20ねんまえー、にほんごならってましたー
テキサスのオースティンの小さな資材やさんで偶然みつけて参加した場所で、合気道をする日本語をしゃべるおばさまに会う。世界って、広いようでいて狭いんだね。
もいっこの偶然は、実はこの教室以外に、別の場所で行ってみたいなあと思っていたワイヤーのワークショップをチェックしていたんですが、今日それに申し込もうと思ったら、先生がこの日に習ったAyannaでした。なんという偶然。
名刺をもらったのでサイトをチェックしていて発見。すごくおもしろいアートワークをしていて、太極拳の先生でもありました>笑 おもろ。
いろんなことがバリアフリーだった週末。
ちょっとだけこころの垣根が低くなったような気がします。
あ! もいっこ日本とすっごく違うなあって思ったこと。
このブレスレットを作るとき、ワイヤーの色は何色がいい? って先生が聞いたとき、6人いた参加者みんなが「カッパー」と叫んだ。つまり、上の写真の色=赤銅色です。
誰かノンターニッシュシルバーで作りたい人は?
全員強くかぶりを振る。
ノンタ−ニッシュシルバーというのは、いわゆる純銀の色に近いホワイトシルバー色で、日本ではもっとも人気があるワイヤー色です。これが、ここではすこぶる人気がない。
ネットや書店の本で見る作品にも、ほとんどきらきら銀色は登場しません。
その後、Ayannaがみんなに
「もしシルバーで作った場合は、◯◯(この薬品の名前が聞き取れなかったんだけど、あとで教えてもらうことになっている)に浸して侵食させて、そのあとスチールウールでこすれば、渋いアンテーク色になってすっごく素敵になるわよ。私、この色が大好き!」と。
そしてみんなが強く賛同。
きーらきらの純銀色を、わざわざ黒く侵食させて「素敵にする」という感覚が、もうすっかり日本と違います。日本のアクセサリー手作り系は、もうきらきら繊細もんばかりですから。
私もその手のきらきら系を多く作ってはきたけれど、この豪快さもたまらなくいいなあと思います。しばらくごっつい系に挑戦してみようかと思います。